アジアの烙印
    一度アジアに駐在した者は、再びアジアにいく運命が待っています。

    それは知らぬうちに背中に目に見えない“アジアの烙印”が

    刻み込まれているからなのです・・・

    その痕は決して取ることは出来ず、深く体に染み込んでいくのです。

    いつしか忌み嫌っていた筈のアジア駐在への想いは複雑なものに変わり

    何かが自分の中で変わってゆくことに気付くのです。

    それは進化した自分なのか、それとも壊れていく過程なのか

    忘れていたはずのある日烙印は目を覚まし語り始めるのです。

    そして烙印が疼く時、その時・・・・・・

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    謎の毒魚
    2008年11月02日 (日) 12:00 | 編集
    「それに触ったらイカーン!!!」

    突然、そばで釣りをしていたおっさんが大声で
    吼えたのでした。

    真っ黒に日焼けして見た目がタイ人というのもさることながら
    今までずーーーーっと、日本語で会話している我々に
    からんで来ることもなく、一人淡々と釣りをしていたために

    こいつ絶対タイ人やわ。
    でも、結構良い道具持ってんなー・・・
    きっと金持ちのタイ人で隠居して道楽してんのかなー
    なーんて思っていたら、日本人だったのでした。

    だから、突然の大声というよりは、
    おっさんが日本人だったことに二人ともびっくりしたのでした。
    ホントにもう。


    「こいつは、毒があって、触ったら手が痺れてすごく痛くなるんですよ。
     絶対に素手で触ったらだめですよ。足で踏んで針を取るか、
     もう、針を切っちゃったほうがいいですね。
     それじゃ、気をつけて。」

    言うだけ言うと、また一人での釣りに戻ったのでした。




    「・・・・・・・・・・。」

    「・・・・・・・・・・。」



    「びっくりしたな。」
    「びっくりしましたね。」


    「わし、絶対タイ人やと思っとったわ。」
    「私もそう思ってました。」


    ○シモトさんは、軍手をはめて
    ピンクの内臓のような毒魚を針から外し始めました。


    「○シモトさん!毒が滲みてくるんじゃないスか?
     足で踏んだ方がいいですよー!
     ・・・・・聞いちゃいませんね。」

    毒魚を外すと○シモトさんは何を思ったか
    ポイッと釣れた魚を入れていたバケツの中に
    そいつを放り込んだのでした。


    1分もしないうちに入っていた魚は
    腹を上にして浮いてきました。

    「うわー、ZIN! 見てみ! これ!
     毒魚入れたらみんな死んでもたで!!」

    嬉しそうに○シモトさんははしゃいでいます。

    「・・・・・もう、食えないですねこの魚。」


    「お前、こんなとこで釣った魚食べる気やったんか!?
     絶対あかんって!」

    「いや、命を粗末にしたらあかんでしょ?」


    「おまえ、これ食うか?」


    「いや、だから毒魚入れたらあかんでしょ?」


    とかいいつつ日が暮れるまで釣りを楽しんだのでした。



    【釣果】
    ○シモト : 5匹 (うち4匹毒魚)
    ZIN : 0匹 (ナマコ1匹,カニ1匹あり)
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